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適切な睡眠時間はひとにより大分幅があります。かつてイギリスの首相であったマーガレット・サッチャーは毎日3時間で睡眠が足りていたと言われています。夜遅くまでミーティングや会議をこなし、早朝に起き勉強をするというのが彼女の日課だったということですから、人の睡眠のメカニズムはそれぞれの人にとってかなり特異的なもので、ごくわずかでも効果がある場合もあると言えるかもしれません。しかし、絶対的に言えるのは、睡眠無しでは生きて行かれないということです。
睡眠不足をすれば疲れが溜まり、思考が鈍るだけではなく、体も思うように動かなくなることは誰でも知っています。実は睡眠なぜ必要か、睡眠をとることの利点は何かなど、睡眠の科学はまだ究明しきれていないことが多くあるということです。しかし、眠りが不足すると体の機能が正常に働かないということは知られています。例えば、睡眠不足を続けると免疫力が低下したり、成長ホルモンの分泌が不足したりするということが知られています。免疫力の低下により必然的に病気に罹り易くなります。がんの発症率も上がります。成長ホルモンは睡眠中に脳下垂体から分泌されますが、この分泌が妨げられると、筋力の低下や肌荒れなどのトラブルが生じます。睡眠はまた脳を休めるために必要であるといわれます。睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠に分けられ、ノンレム睡眠中には呼吸数や脈拍も低下し、いわゆる深い眠りの状態になります。この深い眠りにより脳を休め、翌日の活動に備えることが必要であると考えられています。睡眠無しには脳も体も上手く機能しない、ということです。
従って、健康的な眠りということが非常に大切になってきます。過眠症のように、眠りに関する異常は、脳の健康だけではなく体の健康のためにも重大な問題ということになります。過眠症はただ眠る努力だけでは解決できるとは限りません。医師に相談し、適切な処置をとることが必要であることを認識しなければなりません。
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